掘削モニタリング地熱井用ドリリングレコーダー(SSX-Lite)

GEOTHERMAL WELL DRILLING RECORDER地熱井用ドリリングレコーダー(SSX-Lite)

掘削モニタリング

SSX-Liteは石油・天然ガス掘削井で使われているマッドロギングシステム SSXを簡易化したもので、厳選したパラメーターで掘削モニタリングを行うシステムです。小規模な掘削現場に適しており、データの収集と収録を1台の装置に集約しています。また、機器類の接続を簡素化することで現場での設置作業時間を短縮し、コストの低減を図っています。簡単なタッチパネル操作で運用ができ、専任エンジニアの駐在は不要です。

主な種目

SSX-Liteの測定項目

SSX-Liteの特長

掘削リグの規模に応じて柔軟にシステムを設計し、コンパクトながら効率的な掘削をサポートします。システムの操作やメンテナンスも容易のため、専任エンジニアが不要です。データの有効利用により、掘削コストを抑え、また、ITを活用した遠隔地モニタリングにも対応しています。

タッチパネル式コンピューター:リモート・オペレーション・ターミナル(ROT)

ドリルフロア、シェールシェーカ-、タンクエリアなど、モニタリングデータの表示を必要とするあらゆる場所にでも設置することが可能です。ドリラー傍に設置することで坑内で発生する異常をいち早く捉えることができます。また、タッチパネル式コンピューターのため、深度やビット荷重など、各種調整や設定が容易です。

掘削深度:ロータリーエンコーダー

ドローワークスのドラム軸に設置します。ドラムの回転を計測し、演算処理を加えて掘削深度として表示します。掘削深度は掘削モニタリングの中で最も重要な測定項目で、掘進率(移動速度)、アニュラスボリューム(坑内容量)などの計算に使用します。

ロータリートルク:クランプ式センサー

ロータリーテーブル駆動モーターの電源ラインに設置します。モーター電流を計測し、ロータリートルクとして表示します。掘削中の地質の変化、ビットの異常を検知します。

ポンプスピード:近接センサー / リミットスイッチ

泥水ポンプのピストンライナー付近に設置します。ピストンの動きを検知し、ポンプストローク数、ポンプ稼働時間を計測します。また、計測したポンプストローク数を演算処理して泥水送水量およびラグタイム(坑底から地表までの到達時間)を計算します。ポンプ稼働時間は、ライナーの使用時間管理に活用されます。

泥水タンク容量:超音波式レベルセンサー

掘削泥水の地上タンクの上部に設置します。それぞれの地上タンクの中で増減する泥水の液面変化を超音波で計測し泥水量として表示します。各タンク内の泥水量を合算した総泥水量としての表示も可能で、総泥水量の時間的な変化を監視することで、坑内の逸泥や溢泥を早期に検知します。

泥水温度:測温抵抗体センサー

掘削泥水用地上タンクの送水側と排水側の2箇所に測温抵抗体センサーを設置し、泥水温度を計測し表示します。泥水の管理だけでなく、坑底温度の推定にも役立てることができます。

モニタリング装置遠隔操作:リモートデスクトップソフトウェア

掘削現場に設置されたモニタリング装置のメンテナンスは、当社エンジニアの現場訪問だけでなく、インターネットを利用した遠隔操作でも対応することができます。遠隔メンテナンスの利点は対応の迅速性にあり、モニタリング装置の欠測期間の短縮とメンテナンスコストの削減に有効です。